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切子工房 箴光(しんこう)製品ページURL:https://www.kirikoshinkou.com/formcategory.html
独立切子士 斉藤光が手掛ける切子。
創業100年以上を誇る江戸切子の工房で秘伝の手磨きの技術を体得し、生産性や採算が悪いことを考慮してもユーザにメリットが多いので、伝統を大切にした磨きの製法を採用しております。
伝統的なデザインを踏まえつつ、面白いデザインを作ることを心がけております。
製品説明
製品名:翌檜ロックグラス
寸法:口元直径φ76mm×高さH90mm
内容量:280ml
製品コード:SK-R-or-139
翌檜はあすなろと読み、アスナロという針葉樹系の木のことをいうようです。
翌檜(あすなろ)は「明日(あす)なろう」という言葉遊びがあり、「今日出来なくても、また明日がんばってみよう」という前向きな意味で使われたりするそうです。
形状が檜(ひのき)と似ているので「翌日には檜になろう」ということですが、翌檜という植物ですので、檜には絶対になれないという儚い意味も含んでいます。
しかし、私達人間を翌檜に例えると檜になろうとする過程で多くのことを学び、最後に檜ではなく、翌檜のままでいいんだという答えに辿り着くのではないでしょうか。
「翌檜(あすなろ)」というこの2文字で人生の儚さと教訓を感じることができます。
翌檜に含まれる素敵なミーニングにも心を打たれていたので、切子でこれを絶対に表現したいと思い、デザインを考え始めました。
江戸切子でよくあるベーシックな5枚の葉を持つ扇型の形から分岐するように3枚の翌檜の葉が分岐するようにデザインしました。
また下部は森の雑草を意識して、森の中に植生する翌檜の木というイメージでデザインしました。
下部の雑草は自然に育ったものを意識しましたので、手入れがされておらず、一見高さがバラバラに見えます。
しかし、よく見ると法則性があり、規則性に乗っ取った切子の美しさを感じられると思います。
またほとんどの翌檜の葉と先端が合うように雑草を調整しており、統一感を出しております。
江戸切子的なところで言えば、下部周辺は平らに擦って透かすことも多いですが、あえて36本もの太めのカットの雑草で色を取り除いています。
かなりの手間をかけますが、下部の透けている部分の像がぐにゃぐにゃと動いて見えるその美しさは平らに擦っただけでは表現できない凄さがあります。
また触り心地も丸みのあるグラスから変化しますので、触り心地と美しさの両方を満たすカットになっています。
底のカットは側面の翌檜の葉っぱの形状に近いようなカットを入れることで統一感を出すと共にオリジナリティのあるカットの調整となっております。
他のロックグラスのデザインには無い、一味違った面白くて美しいデザインに仕上がったかと思います。
私達の人生も翌檜(あすなろ)の言葉遊び同様に「今日うまくいかなくても、また明日がんばってみよう」という日々が続いていることかと思います。
この翌檜ロックグラスがみなさんの明日への活力になってくれることを願っています。
自分用、贈り物、祝い事、インスタ映え等にご検討ください。